30代からでも人生のやり直しはできる
ニートの高齢化が問題となっている現代ですが、高齢といっても30代くらいまでならまだまだ十分に社会復帰は可能です。
特に一度は社会人となった経験があり、数年程度ひきこもりになったような人なら全く問題なく再び社会に出て行くことは可能です。
ただし可能といっても漫然と「社会に出たい」と思っているだけでは決して叶うことはありません。
社会復帰をしたいと思うなら、まず一度しっかりと腹をくくってそのための行動をとっていくのだという強い決心をしましょう。
このときただ思っただけではいけません。
頭でぼんやりと「そろそろ社会に出たいな」と思ったらすぐに紙にその決意を書いて見えるところに張り出すようにします。
受験生が「合格」と書いて壁に貼って勉強をするのと同じです。
自分の手で文字を綴り、それを視界に入る位置につけることで自然と言葉が頭の中に入り前向きな気持ちに持っていくことができるのです。
「社会復帰」でも「正社員になる」でもなんでもよいので、とりあえず最終的にどうなりたいのかということを考えて書いて貼ってください。
文字は一つだけでなくてもよく、何枚も思いついたものを作っても全く問題ありません。
行動を起こすためには継続的な努力が必要
次に目標が決まったらそのための計画を立てていきます。
数年間もずっと引きこもっていた人なら、筋肉は衰えて体重もかなり増加しているかもしれません。
また学生時代からひきこもっているなら、職業をするにあたっての最低限度のスキルを身につけておく必要があります。
ひきこもり期間が数ヶ月くらいならすぐに就職活動をしてもいいですが、ブランクが長すぎる場合には計画を立ててコツコツ準備をしていきましょう。
準備をしておきたい事項としては「見た目をキレイに整える」「就業のための勉強を受ける」「就職活動のための書類を作成する」「洋服など必要な道具をそろえる」といったことがあります。
これらは自分ひとりでできることもありますが、誰かや組織・団体・学校の助けが必要なものもあります。
どれに何が必要かをリストアップしていくと、いつまでに何をすべきかということが視覚的にわかってくるので、カレンダーなどスケジュール表を作ってそれぞれの目標のための期間を決めていきましょう。
まずは規則正しい生活に戻すことから
社会復帰をしていくためには、必ず生活サイクルを昼型に変えなくてはいけません。
夜間のみの仕事を探すという方法もないわけではありませんが、就職のためのセミナーやハーローワークの利用は昼間でないとできませんので、やはり就職活動中は朝にきちんと起きる生活にしておいた方がよいでしょう。
その日特に何か予定がなくても必ず決まった時間に起きるようにするというスタイルを続けていくことでだんだんと体が慣れてきて体調もよくなって来ます。
何よりも明るい時間に活動をするようにすると、気持ちが明るくなって物事に前向きに取り組む意欲がわいてくるので、最低限午前中の光は体に浴びるようにしてみてください。