昼夜逆転した状況を改善しよう
引きこもり期間が長くなってしまうと、生活のサイクルが夕方~夜に起きて朝になってから寝るというような生活がしみついてしまいがちです。
ハローワークなどでもよく言われることなのですが、事情があって退職をした場合にすぐ求職活動をした方がよいとされるのは、休職期間が長くなると生活のリズムが崩れるので新しい就職先を探しにくくなり、決まってからも通勤することに体が慣れずにすぐに辞めてしまうケースがあるからです。
会社に勤務をしていると必ず朝起きて電車やバスなどに乗って勤務先にまで移動しないといけないので強制的に朝型の生活になります。
強制的に行うことになっている時には自然にできていることも、ひきこもりになって自由にしてよいとなるとあっという間にリズムはめちゃめちゃに崩れてしまいます。
アルバイトをするにしても正社員として勤務先を探すにしても、この朝起きるという行為は基本中の基本になるので絶対に直すようにこころがけましょう。
あいさつと食事で生活時間にメリハリを付ける
家族と同居をしている人なら、生活のリズムを改善するために便利なのが「あいさつ」と「食事」です。
ひきこもり生活をしていると同居している家族とすら丸一日顔を合わせなかったり、食事をバラバラの時間にとったりします。
この時間感覚のない生活こそが生活のリズムを崩す一番の要因となるため、たとえ特に用事のない日であっても朝起きたときに「おはよう」と声をかけ、同じ時間に一緒に食事をするようにしましょう。
たったそれだけのことのように思えますが、朝・昼・晩の時間をきちんと意識するだけで体内時間の調節をしていくことができます。
特に食事をきちんと決まった時間に食べるようにすることで、胃腸の動きを体内時間として記憶させることができるので、内臓の調子がよくなり便秘などのないきれいな腸内環境を作っていくことができます。
ひきこもりで太った体を直したいという人にとっては特に決まった時間の食事は非常に効果があります。
ハードな運動などをしなくても、最初にこの食事のリズムをしっかりと整えるだけでだいぶ体重は落ちていくはずです。
早起きが無理ならまずカーテンを開けてみる
夜型の生活を続けてきた人にとっては、いきなり朝起きろと言われてもかなり難しいと感じるでしょう。
地球の裏側に飛行機で出かけたときの時差のようなものなので、始めは時間感覚が整わず昼間起きていてもぼんやりしたり眠くなったりするのは当然です。
ですがそこで諦めてしまったらいつまでも生活サイクルが改善することはありません。
いきなり昼夜を逆転させるのが難しいようなら、出来る限り早く寝るようにし目覚ましなどで朝に一瞬だけでも目を覚ますようにしてカーテンを開けてみましょう。
朝日を体に浴びるということだけでも体内時計は影響を受けるので、少しずつでも続けることで自然に朝目が覚める体になってきます。